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クラノス=ハルバート=ロータスクルーソ

 年齢 25/身長 182/階級 中尉

​物語の主人公。幼少期にアトロフィクシス(AF)に変異し、現在は地球軍重機歩兵部隊の「特種」隊E81の指揮官として中隊を率いている。軍の高官を多く出している高名な一族に生まれたがAF兵となる他に道はなく、一般兵には不可能な過酷な状況下での重機歩兵戦に明け暮れている。

AFの中でも特に優れた身体能力を有し、重機歩兵操縦士としても頭一つ抜ける実力を持つが、口頭戦術では他に遥かに劣る。頻繁に貧乏くじを引き当てる不運の持ち主でもある。

特殊な剣術を習得している事から、二刀流仕様の重機歩兵がトレードマーク。しかし良くも悪くも戦場で目立って仕方がないし、整備班泣かせで身内にはあまり評判がよくない。

Character/E8

キャンベル=井更(イサラ)=トライトンズ

 年齢 19/身長 163/階級 伍長

​悪名高い巨大武器商、旧・井更財閥の末裔だとして秘密裏に軍に拉致されてきたヒロインの一人。しかし本人の記憶も記録も曖昧で、結局本物か偽物か判別がつかなかった。存在が明るみに出たことで連邦当局はもとより、身内の井更一族にまで命を狙われる破目に陥ったため、比較的安全そうなE81に居座る事に決め、重機歩兵操縦士となった。

本人はまだ井更本家の長子ライデンの妹だと言い張っているが、本物のダミーとして作製された旧井更重工製ヒューマノイドの可能性もある。当主ライデン同様の人工AFであり、他の同社ヒューマノイドと同じように重機歩兵操縦の適性が高い。

ジャッキー=フランツ

 年齢 26/身長 184/階級 少尉

​E81の副官。機械いじりと射撃が得意だという、主人公とは真逆を行く存在。

クラノスと共に過去にE8で起こった惨劇の生き残りであり、以降チームの立て直しに奔走する内に互いに欠かせない存在になった。戦闘面では、物理の法則が不安定な重機歩兵の戦闘領域で禁忌とされる実弾を用い、何故か当てて見せる特殊能力を持ちた奇策を得意とする。この時代には珍しい愛煙家で、喫煙と特殊能力とが深く関係しているらしいが、おそらくはおおっぴらに狼煙を上げたいが為の本人の言い訳だと思われる。

またデスクワークでの使えなさはクラノスの更に上をいっていて、基地での特技は重機歩兵整備士への擬態と上官呼び出し直前の雲隠れ。同僚のヘレナが彼女。

マーク=オーキス(マックス)

 年齢 18/身長 176/階級 伍長

​第6特種陸上部隊からやってきた、E81期待の新人。

陸軍哨戒部隊E633小隊で作戦中に行き詰っていたところを偶然通りかかったE81に助けられ、重機歩兵操縦士への転身を決めた。しかし戦場では英雄と見紛うたE81と通常営業中のE81とのギャップに強い衝撃を受け、だんだんそれに馴染みつつある自分に苦悩している。先天的な重機歩兵MMIとの適性はあまり高くなく、苦労している現実もある。

しかし剣術にクラノス、射撃にジャッキー、情報処理にシムを師に持ち、彼らには一方的にE81を担っていく将来を期待されている。

またE8付きの軍医であるアイロットにほのかな憧れを抱いており、事あるごとに二人の間に立ちふさがるクラノスを何とかして倒したい。

ヘレナ=ラウ

 年齢 24/身長 171/階級 曹長

​クラノス、ジャッキーと共にデニーチルドレンと呼ばれる世代の最後の一人。E8を壊滅寸前に追い込んだ事件の後、一度は除隊を考えたが思いとどまった。

その時に自分の命を救ったジャッキーと後に交際するようになり、彼に付き合っている内に重機歩兵の整備にも通じるようになった。

マックスやキャンベルの入隊以降は彼らを指導する教官役となり、少々言葉遣いは荒いが面倒見はいい姉御分になる。古武道を今に伝える旧家に生まれ、体術に長け、トップ2のいう事を全く聞こうとしないキャンベルですら顎で使う事ができる美丈夫。

また事務処理の威力の低い上官達に代わって実務をこなす事も少なくなく、トップ2も彼女には頭が上がらない。

ケリー=ハサラン

 年齢 23/身長 195/階級 准尉

​第7宇宙軍から来た元宇宙戦闘艇パイロット。

頭部にMMI有線接続用の装置(HTMP)を取り付けている事から、機密レベルの高い高速戦闘機に乗っていたと思われる。何らかの事故で負傷し、宇宙軍から当時究極の人手不足に陥っていた重機歩兵部隊E8への転属になった。

MMIとの適応力が高く、まだ日の浅いはずの重機歩兵操縦を非常に正確かつ迅速に行う事のできる稀な天才。あと闘争心がもう少しあれば…という穏やかで無口な理論派。また彼の持つ高性能なHTMPのおかげで、E81はブレンコアのメンテナンスも可能になった。そしてまた一つ戦うオンボロ(ZIXO)がややこしいマシンにランクアップした。

事故の経緯や彼の元所属について、E81のメンバーは当然興味津々だが、配属前の情報はほぼ開示はされておらず、事故の影響かケリー本人の記憶もない。

シム=ホーキンス

 年齢 42/身長 181/階級 曹長

​宇宙測量士兼重機歩兵操縦士。

本業は後者だが、AFとしてはすでに高齢の域に達しており、年々大きくなっていく身体がコクピットに収まりにくくなった事から近年はほぼ後方支援に徹している。

世界に溢れかえる情報網を母なる電海と呼び、いい波を求め各地をさまよったり、時には海底を求めて深く潜ったり、平たく言うと情報収集オタク。しかし戦場では生き字引との呼び声高い彼のお陰で、E81は高性能な最新機器を持たずしても、敵の意表を突くような奇策をとる事が可能になっている。通称兵糧期(栄養摂取方法を戦闘対応に切り替える間)にもコーラを欠かさず飲める驚異の胃袋の持ち主。

アイロット=ジェファーソン

 年齢 22/身長 157/階級 高等医療技師

​E81付きの医療技師。救護からAF兵の適性管理までを請け負う、物語のヒロイン。

主人公とは幼馴染であり、東方面軍で研究医をしていた姉が行方不明になって以降、彼と共に手がかりを探している。

AFを研究対象にしていた父や姉の影響でAFを専門分野にしているが、東方面軍に来てからは日が浅く、彼らの巻き起こす珍騒動にはまだ免疫が薄い。

姉シェリーの捜索を表立ってできない事や、配属前から顔見知りであったクラノスとの関係を疑われ、すでに周囲は彼女扱いで安定している。しかし先方からのアプローチはまだなく、だというのにキャンベルに殺されそうになったり(未遂)別の上官から不幸の手紙(本当は食事のお誘いだった)をもらったり…だが今は姉の行方を突き止めるのが先。

​アイザック=エイブル

 年齢 51/身長 174/階級 中佐

​東方面軍第8特種重機歩兵部隊の司令官。

E81の騒動で前任者が更迭された事から繰上りで部隊長に収まった。東方面軍では穏健派の部類で、中央軍の影響を強く受ける特種隊の指揮官としては少々頼りなさげな印象を受ける。表向きは二人の年頃の娘を持つ競馬(現在の馬とはちょっと違う)好きのお父さん。

一方で曲者揃いの同業者がどんどん更迭されていく中での在任歴は長い。中央軍のお目付け役、目的遂行の為なら大胆に行動するロッシュ少佐とも上手く渡り合っており、策士というとらえ方もある。

​ディカルト=ロッシュ

 年齢 43/身長 180/階級 中央軍少佐

​東方面軍に属しながら中央軍の影響を強く受ける、AF兵を擁する「特種隊」の監査役。

本来AFを兵士などの国の中枢にかかわる仕事に就かせることは許されておらず、国の特別指針に従って運用されているかを常に監視する役割を彼らが負っている。

ロッシュ自身はAF兵登用を拡大・推進する派閥に属しており、クラノスの前任者であるデニー=プロット以下ほとんどのAF兵が殺害された事件以降、慎重になりすぎて新規登用の進まないE81の現状に不満を抱いている。というか、許していない。

よくAF兵の立場の向上を口にするが、擁護ではなくあくまでも戦力としてのコストの話。

​東方面軍第8特種重機歩兵部隊

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